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歯周炎とは

 

歯周炎は身近なお口の中の疾患ではありますが、テレビや雑誌で目にする『歯周病』や『歯肉炎』となにがどう異なるのか、理解している人は多くはありません。そこで今回は歯周炎について詳しくご紹介して参りましょう。

 

歯肉炎はどんな病気?

歯肉炎とは、歯肉に炎症が生じている状態を指します。お口の中には、常に細菌が住み付き、細菌の増殖によって毒素が排出され、歯肉が炎症します。歯の周辺歯肉が腫れますが、比較的軽度な症状であり、正しい歯磨きを毎日おこない、歯肉炎の原因となるプラークや歯石を歯科医院で除去することで、健康な歯肉へと改善できます。

 

歯周炎はどんな病気?

歯肉炎の状態のまま放置してしまうと、歯周炎へと病状は進行していきます。歯肉炎は歯肉のみに炎症がみられますが、歯周炎は歯肉だけではなく、歯を支えている歯周組織(歯根膜、セメント質、歯槽骨)にまで炎症が広がる場合を指します。

 

歯周炎はある程度の段階まで進行してしまうと、治療をおこなったとしても改善が見込めず、最後には歯を失ってしまうケースも多くあるため、軽度なうちに適切な治療が必要となります。

 

歯肉炎と歯周病の違いは?

歯肉炎と歯周病の違いは、前述でもお伝えしたように、歯肉のみに炎症があるか、歯肉以外の歯周組織にまで炎症がみられるかです。歯周炎であるかどうかは、以下の検査をおこない診断します。

 

▲目視による口腔内観察

歯周炎の場合は歯肉が腫れ、張りがなくブヨブヨとし、出血や膿が生じているか確認します。

 

▲レントゲン撮影

歯槽骨の状態を確認するためには、レントゲン撮影をおこない、歯槽骨が吸収されているかを確認します。

 

▲プロ―ビング検査

歯周ポケットの深さの測定をプロ―ブと呼ばれる専用の器具をよういて、歯と歯肉の間の溝である歯周ポケットの深さを測定します。

 

歯周病はどんな病気?

歯周病は歯肉の炎症の総称であり、一昔前までは『歯槽膿漏』とも呼ばれていました。プラーク(歯垢)は細菌の塊であり、1mg中に10億個の細菌が潜んでいるため、毎日の歯磨きや口腔ケアを適切におこなわれていないと細菌が増殖し、歯肉炎から歯周炎へと進行していきます。

 

以上、今回は歯周炎について詳しくご紹介して参りました。歯周炎は自覚症状も乏しく、治療をおこなわずにいると徐々に進行していき、最終的には歯を失いかねません。自身の歯を生涯に渡り維持するためには、歯科医院での定期的な検診を受け、お口の中のクリーニングや、歯磨き指導を受けてお口の中の健康を保ちましょう。

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