口を大きく開けたとき、「カクカク」と音がすることはありませんか?人によっては痛みを感じたり、口が開かなくなったり、逆に閉じられなくなったりするケースもある顎関節症は、誰しもが一生に一度や二度経験すると言われています。そこで今回は、顎関節症の特徴をご紹介します。万が一顎関節症になったときに適切に対処できるようにしておきましょう。
顎関節症の原因は?
顎関節症は、顎関節のなかでクッション的な役割を果たす軟骨「関節円板」が前方にずれることで症状が発症すると言われています。
また、関節円板に異常がなくとも、口を開け締めするときに筋肉に負担を掛けるような慢性的な癖がある人の場合、筋肉のこわばりによって顎関節症の症状が現れるとも言われています。
一昔前までは、咬み合わせが合わないことによって顎関節症が引き起こされると考えられていましたが、現在では咬み合わせの他にも、いくつかの要因が合わさることで、症状が引き起こされると言われています。
顎関節症4つのタイプ
顎関節症は、大きく4つのタイプに部類されます。
▼筋肉の障害
なんらかのかたちで筋肉に負担がかかり、筋肉がこわばり、血液の循環に支障がでるために、痛みが生じます。
▼関節包・靭帯の障害
顎関節を支える繊維組織である靭帯・関節包に障害生じ、痛みを感じます。
▼関節円板の障害
クッション的役割を担う関節円板が本来の位置から前方にずれることで、痛みを生じます。
▼変形性関節症
顎関節に何らかの負担がかかることによって変形してしまい、痛みが生じます。
顎関節の症状と特徴
顎関節症の主な症状は以下の通りです。1つでも症状がある場合には、顎関節症の疑いがあるため歯科・口腔外科へ受診しましょう。
▼顎(こめかみ)が痛む
▼口を大きく開けられない
▼カクカク音がする
▼咬み合わせに違和感がある
▼口を閉められない
顎関節症と間違えやすい疾患
顎関節症の他にも、顎や口周辺に症状がでる疾患があります。症状が現れた場合には、顎関節症と自己判断せずに、適切な医療機関への受診をおすすめします。
▼三叉神経痛
▼口腔内の疾患
▼耳鼻咽頭の疾患
▼片頭痛
▼脳腫瘍
▼脳卒中
以上、今回は顎関節症の特徴について、詳しくご紹介してまいりました。顎関節症の症状は一時的に改善しても、また再発しやすいと言われており、気になる症状がある場合には、速やかに歯科・口腔外科に受診しましょう。顎関節症でお困りの際には、お気軽にご相談ください。