インプラント治療は入れ歯のように着脱する必要がなく、審美性にも優れていることからも、近年では数多くの患者さまがインプラント治療を選択するようになりました。しかし、インプラント治療は外科手術であるため、治療後の生活を送る上で注意すべきことが幾つかあり、治療を受ける前には、治療後の注意事項を把握している必要があります。そこで今回は、インプラント治療後の注意事項について詳しくご紹介して参りましょう。
インプラント手術の内容は?
まずは、インプラント手術の内容を確認していきましょう。インプラント手術では麻酔を使用し、メスで歯肉を切開し、専用のドリルで顎の骨に穴を開けてインプラントを埋め込みます。術後は麻酔の種類によってその時間は異なりますが、完全に切れるまで数時間を要します。
インプラント治療後の注意事項は?
インプラント治療後には必ず注意事項に留意して過ごしましょう。
▼車の運転を控える
麻酔が完全に効果が切れるまでには数時間の時間を要します。インプラント治療後は車の運転を控えましょう。車で歯科医院へ通院する場合は、帰り道は付き添いの人が運転するようにお願いします。
▼麻酔が効いている間の食事
麻酔が効いている間は、熱い物を食べたり飲んだりしても熱さを感じないため、控えましょう。また、麻酔が効いている間は粘膜、舌にも感覚がない場合もあり、誤って咬んでしまう恐れもあるため、注意しましょう。
▼飲酒を控える
術後の傷が癒えるまで、飲酒を控えましょう。お酒は血行を促すため、傷の回復の妨げになりかねません。
▼喫煙を控える
タバコに含まれるニコチンには、毛細血管を収縮させる作用があるため、栄養が細部まで行き届かず、傷の回復やインプラントとの結合の妨げになります。インプラント治療を受ける際には、禁煙も視野に入れることが推奨されています。
▼運動を控える
術後1~2週間かけて傷口が回復していきます。それまでは傷口から出血する可能性もあるため、術後2週間は、運動を控えましょう。
▼術後の歯磨き
術後、歯ブラシが傷口にあたると回復の妨げになるため、術後数日の間はインプラント周囲を避けて歯磨きをおこないましょう。水で口をゆすぐ際にも、力任せにおこなうのではなく、やさしくゆっくりと口のなかで水をゆすぎましょう。
▼処方された薬をしっかりと飲む
歯科医師から処方された痛み止めや、抗生物質の容量・用法を守り、きちんと服用しましょう。
以上、今回はインプラント治療後の注意事項についてご紹介して参りました。インプラントの治療後に注意事項を守ることが、インプラント治療を成功させるためのキーポイントとなるため、注意事項に留意した生活を送りましょう。