皆さまこんにちは。
山形市の嶋にあるティーズデンタルクリニック院長の佐々木琢也です。
インプラント治療を受けることができない人の特徴について解説していきます。
インプラント治療は、入れ歯やブリッジに代わる画期的な治療法として誕生しましたが、誰もがインプラント治療を受けられる訳ではなく、受けることができない人も中にはいます。そこで今回は、インプラント治療を受けることができない人の特徴をご紹介してまいりましょう。
インプラント治療を受けることのできない人の特徴とは?
インプラント治療は、歯肉を切開し歯槽骨に穴をあけて、インプラントを埋め込む外科手術が必要となるために、以下に記載してある条件に当てはまる場合には、インプラント治療を受けることが出来ません。
▼糖尿病1型
免疫力の低下により、傷が治癒しにくく、細菌に感染するリスクも高いため にインプラント手術は禁忌とされています。
▼免疫不全
膠原病やリウマチなどの治療薬で使用されるステロイドは、インプラント体と歯槽骨との結合の妨げになると恐れがあり、禁忌されています。
▼放射線治療を受けている
放射線治療の中でも顎に照射している人は特に禁忌とされています。
▼血液疾患
出血を伴うインプラント治療は禁忌です。
▼チタンアレルギー
アナフィラキシーショックを引き起こす原因にもなりかねず、禁忌とされています。
▼妊娠中
麻酔、手術、術後の細菌感染など様々なリスクが伴う為に、出産後にインプラント治療を行うことが得策です。
▼子ども
顎の骨が成長途中である場合、顎の成長と共に天然歯も移動します。その時期にインプラントを埋め込んでしまった場合、天然歯になんらかの影響を与える恐れもあるために、インプラント治療を受けるのは20歳前後が好ましいとされています。
また、下記の条件に該当する場合には、インプラント治療を受けるための対策をおこなうことで、インプラント治療を受けることが出来るようになる場合もあります。
▼糖尿病2型
HbA1c値が6.9%以下であり、病状がコントロールされている場合には、インプラント手術を行える場合があります。
▼歯周病
重度の歯周病の場合、インプラント手術を行っても、歯周病である限り抜け落ちてしまうリスクが非常に高く、歯周病の治療を行ってからインプラント手術をすることが望ましいとされています。
▼歯槽骨の量が少ない
GBR法、サイナスリフト、ソケットリフトといった歯槽骨の量を増やすための施術を受けることで、インプラント治療をうけることが可能となります。
▼骨粗しょう症
しっかりと骨の高さや骨密度を調べ、インプラント治療が可能と判断された場合に限り治療を受けることが出来ます。
▼喫煙者
喫煙している場合、タバコに含まれるニコチンの作用によって毛細血管が収縮しているため、手術後の傷が治癒するのに時間がかるなどの理由から禁煙が推奨されています。