虫歯や歯周病などで歯を失った時の治療法として、ブリッジや入れ歯治療がおこなわれてきましたが、近年はインプラントもまた、失った歯の機能を補うための治療法として、多くの歯科医院で取り扱われるようになってきました。しかし、インプラントは誰もが受けられる治療ではなく、適応される年齢も定められています。そこで今回は、インプラントは何歳から何歳までの人が治療対象となるのか、詳しくご紹介して参りましょう。
インプラントの基本知識
まずは、インプラントの治療内容を確認していきましょう。
インプラントはインプラント体、人工歯(補綴物)、それらを繋ぐアバットメントで構成されています。人工歯根となるインプラント体を顎の骨である歯槽骨に穴を開けて、直接埋め込み、その上からアバットメント、人工歯を装着していきます。
インプラント体を歯槽骨に埋め込むためには、外科手術が必要となり、外科手術が困難と判断された場合には、インプラント治療を受けることができません。
インプラントを受けられない人はどんな人?
インプラントは誰しもが受けられる治療ではなく、お口の中の状態や、全身疾患がある場合には、インプラントが受けられないケースもあります。以下の人は、インプラントを受けられません。
・心疾患
・肝、腎疾患
・免疫疾患
・糖尿病
・高血圧症
・血液疾患
・歯周病
・アルコール依存症
インプラントは何歳から対象になるの?
正確に回答すると『インプラントは〇歳から受けられるようになる』など、明確な決まりはありません。しかし、人間の骨の成長は16歳頃までと言われているため、顎の成長途中にある16歳以下の人はもちろんのこと、16歳~20歳頃までの人は歯科医師の判断により、インプラント治療を受けられないケースもあります。
インプラントは何歳までが対象になるの?
逆に、インプラントは骨の成長が完了している人であれば、何歳になってもインプラント治療を受けることができます。しかし、上記でもご紹介したように、歳を重ねるごとに歯周病や全身疾患の罹患率も上がり、外科手術に耐えられない、適さないと診断された場合には、インプラント治療を受けることができず、ブリッジや入れ歯の治療が適応となります。
以上今回は、インプラント治療は何歳~何歳までが対象となるのか、詳しくご紹介してまいりました。インプラント治療は骨の成長が完了した頃から、全身疾患や歯周病といった持病が無い限り、何歳になっても治療を受けることができます。インプラント治療をお考えの際には、お気軽にご相談ください。